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2011 年02 月25 日

復職支援シンポジウム

今日は、金沢で高裁の弁論、富山で地裁の弁論、その合間に富山で別事件の打ち合わせ。金沢の手前でふと車窓の風景を見ると、延々と北陸新幹線の工事が続いており、その向こうには広大な区画整理事業なのか土地改良事業が行われていた。これが国民に雇用と希望を与える現代版・日本版のピラミッド事業なのかな。

 今日一日の締めくくりは、福井で復職支援シンポジウム参加。メンタルヘルス不全や職場復帰問題は、とても緊急の課題のようであり、福井でも夜遅くからの会議なのに立ち見席が出るほどの盛況だった。メンタルヘルス不全から休職した労働者の職場復帰には、主治医のちゃんとした見立てと治療、主治医と産業医との連携、さらには事業所と行政との職場復帰プログラムの協働が不可欠だということを改めて実感した。

そこから私の担当事件を振り返ると、主治医の見立てと治療がそもそも適切だったのかというところから始まり、産業医も労働安全衛生管理よりも宗教勧誘に走り、主治医と産業医は全くあっち向き、事業所もメンタルヘルス不全には何の理解もなく、あげくのはてに労働者がひとり置いてけぼりというのがよく分かった。それなのに、その労働者だけが休職期間満了で失職。裁判所もその状態に何の理解も示さない。あまりに理不尽な現状に憤りを覚える。

投稿者:ゆかわat 23 :15| ビジネス | コメント(0 )

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